経験の共有

面白い事を追いかけて、それを自分の目で確かめる事をモットーに

早大世界史で満点を取った話【大学受験】

 

過去の話になってしまうが、私は、現役時代に早稲田大学に合格し、入学した。

当時の私は、高校3年の夏まで硬式野球部に所属しており、レギュラーになるため、週7日練習に励んでいた。

大学受験に当たり、早大受験に向けて本格的な受験勉強を始めたのは、高校野球全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)予選に負けてからだったと記憶している。

高校で2年半もの間死に物狂いで野球に尽力した後、受験勉強へとシフトしたのだ。

 

結果は、早稲田大学に合格し、入学できた。

受験では半年という短い期間の中でどれだけ勉強できるか勝負だったので、自分の頭で考えて随時試行錯誤をしながら、入試に挑んだ。

大学受験では、世界史・英語・国語の3科目を選択した。

どの大学も世界史と英語をある程度固めて、国語を平均点前後取れば合格できる水準にあったのでやることは明確だった。英語と世界史は努力が反映される科目であるので、大学受験は一部の大学を除いて才能はそこまで必要ではないのである。

受験を通じて、正解がない中で自分なりに考えて何かをするのが好きになった。

 

今回は、世界史についてどのように勉強をしたのかを記述しようと思う。

ちなみに、なぜ日本史ではなく世界史を選択したのかというと、小さい頃に遊戯王カードにハマっていた時があり、モンスターや登場人物が世界史の重要人物だったり神として崇められていた事から、名前やストーリーを覚えやすかったからである。

胡散臭い自慢ではなく、出来る限り経験を共有する形で言葉を選んでいこうと思う。

 

▼受験した学部

 

・文化構想学部

・文学部

教育学部(第一志望)

人間科学部

また、他大学では上智大学の総合人間科学部教育学科(?)も受験し、世界で9割を記録し合格。

早稲田大学では、文化構想学部の世界史はかなり平易なものとされているが、満点を獲得できた。他の学部では、一番悪い時で8割5分(人間科学部)、他は9割前後(教育学部、文学部)だった。安定して成績を残せたと思う。

浪人生からしたら、「まあいけるっしょ」という意見も受けそうだが、私は夏まで高校野球をしていたので、勘弁していただきたい。

 

受験勉強を開始した当初、私は、東京にある大手塾に通っていた。

週に1コマずつ英語・国語・世界史を受講し、他の時間は自習に充てていた。

どの科目の先生もプロフェッショナルという事で授業が面白かった。私の中で予備校における授業の存在は、受験勉強のペースメーカーだった。授業の中で実力をつけるというよりも、自分の今の実力がどのくらいなのかを判断する機会であったり、勉強へのモチベーションを落とさない場であった。

自習に関しては勉強法がわからなかったため、とりあえず書店で表紙がいけてる参考書を買い、野球で培ったガッツを生かして勢いのまま朝から晩まで勉強し続けた。「部活を最後までやっていた人は勢いがある」と言われるが、それは本当だと思う。高校野球をやっていた人ならば理解できると思うが、早大受験もあの練習に比べれば大したことではないのである。

 

 

▼当時、選択した参考書

 

実力をつける世界史100題(これはかなり難しかったw)

実力をつける世界史100題[改訂第3版]

実力をつける世界史100題[改訂第3版]

 

 

世界史論述問題集(確か、山川が出していたやつ。表紙がかっこいいw)

詳説世界史論述問題集

詳説世界史論述問題集

 

 

関東難関私大入試対策用世界史問題集

関東難関私大入試対策用世界史問題集

関東難関私大入試対策用世界史問題集

 

 

 

当時の私は、とにかく量が大切だと思い、上記の難関な参考書をかたっぱしからこなしていた。一日12時間勉強するとして、世界史に3-4時間を費やしていたので、かなり非効率な勉強方法だった。

この勉強法が非効率だと気付いたのは、高校で受けた夏終わりの河合塾の模試だった。

 

模試では、世界史の点数は良く偏差値も早稲田大学の水準には達していたものの、度忘れしたり何となくという回答の仕方を何度もしたことを覚えている。世界史は、確実に得点すべき科目だった事も関係して「どうした事か」と悩んでいた。一度立ち止まって、野球をしていたころの経験を思い出してみる事にした。スランプに陥った時、どのように対処していたかを振り返った。私は、スランプに陥ると、今までとは異なる打ち方などを試していた。しかし、そうすると、余計に何が正しいのかがわからなくなった。最終的な打開策として出てきたものが、野球を始めたころの打ち方を思い出すというものだった。構えは一番自分に合ったものを思い出し、そこから最短距離でボールを捉えるための軌道を描く事にした結果、速球にも対応する事が出来た。カーブの時は、ボールの下部分を打つことイメージして打った。大切なのは、一番最初の基礎に戻る事だった。その経験を生かして、世界史は、学校で配られた山川の一問一答を極め、わからない単語は用語集や資料集で調べる事を決意した。迷いもあったが、他の参考書には浮気せず、ひたすら基礎をこなす事にシフトした。そして、私が、入試本番まで意識したのは以下の3点であった。

 

 

1世界の一問一答(山川)を極める

一問一答と心中する決意を持つ。1日の中で1時間、世界の一問一答(山川)を全力で解く時間を作った。合っている問題には〇、間違った問題には×。二週目は、×の問題だけを解きつつ、〇の問題の文章は目で読んだ。どうしても覚えられない問題は、就寝前に何度も書いた。とにかく自分の全てを出し尽くした。誰でも出来る勉強法である。

 

山川一問一答世界史 第2版

山川一問一答世界史 第2版

 

 

2世界史の流れ

高校と予備校の授業では、世界史の流れを覚える事を意識した。単語ではなく、流れであった。単語を覚えるのは、一問一答で大丈夫だった。流れを人に説明できるように覚えた。点ではなく線で覚えるようにした。また、わからない用語は資料集や用語集で確認した。

 

世界史用語集

世界史用語集

 

 

最新世界史図説タペストリー 十七訂版

最新世界史図説タペストリー 十七訂版

 

 

3過去問をしっかり解いた。

例えば、第一志望だった教育学部の世界史は1990年代から解いた。その中で気づく事があり、似た問題が沢山存在するという事だった。回答は異なっていても、その周辺の用語は解説に乗っているので解説や問題文は繰り返し読むようにした。

 

早稲田大学(教育学部〈文科系〉) (2020年版大学入試シリーズ)

早稲田大学(教育学部〈文科系〉) (2020年版大学入試シリーズ)

 

 

 

本番では、最初に受験した文化構想学部の世界史で手ごたえを感じ、解答速報で採点すると満点だった。文化構想学部には、他学部と異なり、癖のある問題が少なかった。そのため、きっちりとポイントを押さえて勉強している人にとっては、解きやすい問題であった。本番では、横の人がカンニングで外に連れていかれたり、雰囲気にのまれそうになったこともあったが、日々勉強してきた事しか結果に出ないので落ち着くことが大切である。教育学部の試験では、世界史と英語を解き終わった後に、合格ラインまでほぼ達していた。早稲田大学の試験では、英語と世界史を押さえれば、合格する確率は高くなると思うので、努力が反映される。入試で大切なのは、自分なりの勉強方法を見出して、コツコツ勉強していく事が大切である。頑張れ、受験生。